標高850メートル、関東で最も空に近い場所に佇む「箱根蔵樹」。
その庭に、今まさに咲き始めた紫陽花たち。1000株におよぶこの花々は、ただ植えられたのではありません。風の通り道、日差しの角度、土の水はけや保水力——すべてを見極めながら、一株一株を手で植えてくださった職人の皆さんの技と心が詰まっています。
「10年後も、20年後も、ここで紫陽花が誇らしく咲いていてほしい」。
そう語りながら作業を続けてくださった職人の手は、まさに“未来を植える”手でした。
花は美しさを見せてくれますが、その背景には、人の技と想いが必ずあります。
この旅館が、四季の美しさと人の手仕事の温かさを感じられる場所になることを、心から願っています。
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